スカウティングスケールを用いた日ハム戦力評価
前回の方式だと二軍選手について語りにくかったので今回は「スカウティングスケール」を用いて日ハムの戦力の現状、課題について考えていこうと思います。
スカウティングスケールとは?
スカウティングスケールとは何かについてはこちら参照
つまり勉強における偏差値をイメージしてもらえれば大丈夫ということですね
(50 = 標準 70 = 早慶 80 = 東大 的な感じ?)
日ハムスカウティングスケール
今回私の独断と偏見に基づき作成した日ハムのスカウティングスケールがこちらです(誰か抜けてたらごめんなさい)
色分けはパワプロ風です
~選手はここじゃないだろ!管理人の目は節穴か?と思った方、自分で作ってみると結構悩みますし面白いので暇つぶしにどうぞ
野手
前回と被りますが野手についてみていくと、ボリューム層のはずの「グレード : 50」つまり平均的な選手がおらず、二三遊は45の選手がレギュラー争いをしているのが現状です。(なべりょは頑張ってくれてるけど守備を考慮すると50ではないかなぁ)捕手にいたっては40の選手が低次元でレギュラー争いをしてしまっています。
外国人はビヤが45、王が40と外国人枠に期待される成績が残せているとはとても言えません。
来季ハルキが抜けた場合、代わりに入る外野手が40からの選手になるのも非常に問題です。
プロスペクトを見ていくと、45に守備に課題を残すものの、フェニックスリーグでも打ちまくりのジェームス、40には今季3年連続7本塁打(?)の清宮、また、二軍の後半戦から定着した両打ちの宮田は育成枠ながら率、足、守備に定評のあるセンターとして、この位置に置きました。育成でなければ淺間、松本、杉谷に代わり一軍で出番が与えられていたかもしれません。ただ、フェニックスリーグで膝に死球を受け交代となったことは心配ですね。
30には今季打撃に苦しんだ万波、打撃でいいところを見せている海老沼、二軍ショートで多く出場機会を得た上野、強肩キャッチャーの田宮、梅林などがいます。ただ、30に置いた選手はまだまだ未熟なため一軍で併用などしていくには時間がかかりそうです(エビちゃんは代打で使うかも)。
逆にハム内のトッププロスペクトである野村、清宮との競争になる横尾、樋口、高濱、今井は年齢的にも立場的にも苦しくなってきそうで(樋口、高濱はセカンドのバックアップもできますが)、内野の難波、外野の姫野も攻守に課題を抱え、支配下に残れるかの正念場と言えます(来季加入の細川くんとも競争ですね)。
来年から新たなプロスペクトとしてセンターに五十幡、キャッチャーには古川が加入し、淺間や松本あるいは清水、宇佐見の刺激となり結果としてチーム力が向上していってくれるのが理想ですが…どうなるんでしょう?王も最後の年だし頑張って(小声)
また、トッププロスペクトの野村、清宮も新外国人との競争ということになれば、レギュラーの座は簡単に手に入れられるものではなくなりそうです。だから競争を促すためにも補強ちゃんとしてクレメンス
投手
グレード : 55
55に置いた先発の柱の3人(有原、上沢、バーヘイゲン)はいい働きで貢献度も高かったように思います。有原は去年には及ばずも投球回チームトップとしっかりローテPの役割を果たしてくれましたし、上沢は怪我明けということもあって期待をかけすぎるのもかわいそうだと思っていましたが、怪我前にも匹敵するパフォーマンスを見せてくれました(千賀との投げ合いはシビれました)。
バーヘイゲンは平均153km/hのフォーシームとツーシーム、パワーカーブ、チェンジアップと流石メジャーリーガーというピッチングで、来季の残留決定はチームにとっても非常にありがたいです。クイックさえまともになれば60あるいは70にランクするのも夢ではありません(なおキャッチャーが刺せん模様)。
55に置いた唯一の中継ぎ投手・宮様は今季も健在で、セットアッパー、さらにはチーム事情で抑えも任されることもあり、大変な役割の中、安定した成績を残してくれました。
グレード : 50
50は先発からは杉浦、中継ぎからは加藤を配置しました。杉浦は終盤抑えとしての起用もあり、来年以降どうなるかわかりませんが、私個人としては7回まで投げ切れる先発は貴重ですし、まずは先発でいってほしいです。
加藤はSS~ビハインドロング~勝ちパと様々な場面で使われましたが、いい成績にまとめ、他の中継ぎの怪我or不調もあり、加藤のありがたみを感じたシーズンでした。ロドリゲスは消化試合のみの登板ですが、悪くなかったですし、残留ご祝儀ということでひとつ…
グレード : 45
45にはマルちゃんと中継ぎの4人(堀、玉井、福田、村田)を置きました。マルちゃんは怪我明けもあり、2018年シーズンの姿とは別人で制球を乱して早々に降板という試合もいくつかありました。
中継ぎの4人も決して悪いわけではないですが、僅差勝ちで使うのは怖く、堀くんは個人的にかなり期待してたものの、対右用の変化球がないため1イニングを任せにくく(対右被打率 .320)、ドラ1としてはちょっと寂しい結果になってしまいました。玉ちゃんは終盤に疲れが出てしまいましたが、起用が流動的だったこと、序盤の登板過多があったため多少は仕方ないかなと思います。
グレード : 40
40には先発はプロスペクトの二軍ローテP、中継ぎは勝ち展開での出場が限られる選手を選びました。有原、マルちゃんが抜けるとすればこの中(+新外国人?)から2人はローテに入ることになり、若手にとっては大きなチャンスになりそうです。特に河野、上原、吉田輝のドラ1トリオがトッププロスペクトで、3人ともいい登板がありながら弱点も見えた今季でしたので、オフの間にどれだけ上積みできるかが勝負になりそうです。
中継ぎは本来ここにいてはいけない秋吉がここにいるのが大誤算でした。覚えている限りでは3回も3点リードをふいにしているためイメージは防御率以上に悪いです(防御率が優れているとはいっていない)。
昨年以前に戦力だった西村、井口、金子弌、公文がこの位置にいるのも苦戦の原因の一つでした。
育成枠のハッセは二軍でも序盤は良くなかったものの、フェニックスリーグでは奪三振を多く奪っており、契約更改での支配下昇格があるかもしれません(個人の意見です)。
グレード : 30以下
30の選手は、野手では高卒1~4年目、大卒ルーキーが中心でしたが、投手は大卒数年経過した選手や、社会人出身選手、あるいは全盛期が5年以上前の選手たちが多く、立場的にはかなり危うい位置にいます。まだ投手の戦力外が発表されていないため、この中から何人かの選手とはお別れになってしまうことが予想されます。ハンカチーフガイは残留が早々に決定していますが…
こうして表にすると、40の選手たちを含めて、即戦力(特に中継ぎ)として取った選手を戦力化できていないことが近年の低迷の原因の一つだと感じました。それだけに伊藤くんにかかる期待は大きいです(道産子ですしね)。
怪我以前は右の本格派先発として期待された田中瑛、Max 157 km/hリリーバー石川直のTJからの復帰はありますが、ダルのTJ復帰後の経過をみても、即万全とはならなさそうなので、来季はいないものとして考えたほうがよさそうです。
日ハムスカウティングスケール検討まとめ
- 野手、投手ともに飛びぬけた選手はいないものの、中軸を担う選手はそろっているがメジャー流出しそう
80のダルビッシュっていう投手と70の野手大谷、投手大谷っていう選手ください(血涙) - 一方野手・投手ともに50近辺の平均的な選手が不足しており、チームの層の薄さが深刻
- 先発のプロスペクトは豊富だが、即戦力投手のドラフト失敗により中継ぎがファイアー(働いているのは玉ちゃん、福田くらい)
- 今季片鱗をみせたプロスペクト(とドラフト組)がどれだけ定着できるかが『鍵』(このチーム毎年育成してんな)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆さんもオフシーズンに自分の贔屓のスカウティングスケールを作って遊んでみるのはどうでしょうか?まだシーズン終わってないだろって?日本シリーズなんて知らんわ!